the four GAFA 四騎士が創り変えた世界 | スコット・ギャロウェイ |本 | 通販 | Amazon
内容
GAFAの発展、特徴、そして次なる騎士。騎士たちへの対抗手段。
以下、注目ポイント
第1章 GAFAー世界を創り変えた四騎士
私たちはこれらの企業が善良でないと知りつつ、最もプライベートな領域への侵入を許している。
ビリオネアになるのはかつてないほど容易だが、ミリオネアになるのは難しい時代だ。
第2章 アマゾンー1兆ドルに最も近い巨人
隆盛の要因は、本能に訴えかける力にある。
可処分所得が最も多い層は自分が平等ではなく、特別であることを望む。
バーチャル店舗だからこそ未曾有のスピードと規模で拡大できた。
ブックレビューという仕組みが生まれ、宣伝はそうしたレビューに任せられるとベゾスは気づいた。
アマゾン・マーケットプレイスを導入した。第三者を参加させ、ライバルを出し抜き、多様な選択肢という本質的な強化を行った。
Amazonは小売業ではあるが、株式は他の小売業と同調せず反比例するという異様なものになっている。
アマゾンは買い物好みを自分以上に知っている。
ストーリーテリングにより壮大なビジョンを描き、アマゾンは会社と株主の関係を作り直している。
引き返せるもの、上手くいかなかったらやめようという試みを積極的に行っている。
アマゾンが最初に黒字になったのは設立後七年経ってからで、その後も赤字と黒字を行ったり来たりする時期があったことは大事だ。
高給取りに対するオフラインの小売業は伸びている。アマゾンはそこに注目している。
eコマースは伸びしろが無いので、アマゾンはマルチチャンネル・リテールに参入している。
ベゾスは肩をすくめるアトラスを引用しないCEO。
商品検索の55%はアマゾンから始まっている。(検索エンジンは28%)
第3章 アップルージョブズという教祖を崇める宗教
アップルは司法を無視した事例がある。
バックデート問題が許されていた。
アップルは贅沢品として売り出される。
エレガントな外見にひかれるユーザーは、当初は少なく、オタク向けだった。
iphoneのシェアは18.3%だが、利益は業界の92%を占めた。これこそが高級品のマーケティングだ。
高級ブランドの5条件。アイコン的な創業者。職人気質。垂直統合(メーカー直営店)。s会展開。高価格。
富裕層のエリートは多様でありながら同じ色をしている。趣味が同じなのだ。
アップルは消費者に直接販売する。シグナルやエレガンスを100%活用できる。
高級ブランドは長生きする。
贅沢品として売るにはどうすればいいか?他の贅沢品と同じように売ればいいとジョブズは気づいた。
デジタル時代に成功した企業はすべて、こう問いかける必要がある。大きく高い壁のほかに、深い堀をつくるべきか。それを実行しようとすると、高くついてライ亜bる企業がわたるには長い時間がかかる。
アップルに教育を変えて欲しいと本の筆者は考えている。
ハーバード大学でさえ社会的利益よりも自らの威光を求める病にかかっている。ちょっとやそっとで入れない大学であることを自慢するのは、ホームレスのシェルターが入所希望者を何人断ったか自慢しているようなものだ。
第4章 フェイスブックー人類の1/4をつなげた怪物
規模とターゲティング能力を併せ持つメディア企業はフェイスブックだけだ。
誰かが利用すればするほど価値の上がる製品を生む会社(カーナビなど)こそ投資ふさわしい。
馬鹿にされながらインスタグラムを買収した。
VRはまだ早かった。ヘッドセットつけた人間は馬鹿に見える。
フェイスブックは責任を取るのを嫌い、メディア企業扱いされるのを避けている。
会社の成功はクリック数と金儲けで決まる。
第5章 グーグルー全知全能で無慈悲な神
グーグルへの質問の6つに1つは、これまで質問されたことのないものだ。
グーグルの一番の特長は、上品でシンプルなほーみページと、検索結果が広告の影響を受けないオーガニック検索だった。当時は衝撃だった。
他の騎士と同じように、グーグルは価格を上げるのではなく下げることが多い。
グーグルが台頭し、私たちは違う問題、目標、欲望を持つ個人とみなされるようになった。
第6章 四騎士は「ペテン師」から成り上がった
ペテン1 盗みと保護
ペテン2 盗んだのではなく、ただ借りただけ
第7章 脳・心・性器を標的にする四騎士
脳か心か性器か、成功する企業はどれかに訴えかける。
脳は合理性。
心は愛情。
第8章 四騎士が共有する「覇権の8遺伝子」
①商品の差別化 ②ビジョンへの投資 ③世界展開 ④好感度 ⑤垂直統合 ⑥AI ⑦キャリアの箔付けになる ⑧地の利
新しいテクノロジーとプラットフォームによって短時間で細かく評価できるようになった。
商品の差別化とは、形あるものに限らず買い方、製品そのもの、配達法などさまざまなところで起こりうる。
形は大事だ。アップルは店舗の店員に青いシャツを着せ、ジーニアスという肩書を与え、アップル製品を生き返らせる場所に配置した。
ソーシャルターゲティング、気に入ったものが同じだからと言って、同じターゲティング集団に属する訳では無かった。
新しいマーケティングは行動ターゲティングである。行動の追跡と特性を結び付ける。
第9章 NEXT GAFAー第五の騎士は誰なのか
アリババのビジネスの80%は中国市場で行われているが、年々不安定になっているように見える。
従来の自動車会社は垂直統合出来ていない。資本を減らす戦略で販売店を独立性にしている。メーカーと消費者で溝ができた。
ウーバーの欠点は好感度である。不祥事が多い。
マイクロソフトは企業向けに専念し、激しい市場から逃れている。
第10章 GAFA「以後」の世界で生きるための武器
アマゾンによってあまり希少でない本の価値は下落した。労働市場でも同じことが起きている。
都市に出よ。富、情報、権力、チャンスは都市に集中している。
第11章 少数の支配者と多数の農奴が生きる世界
四騎士は合計で41万8000人雇用している、ミネアポリスと同じ人口だ。公開株式は2兆3000億ドルである。フランスの国内総生産と同等だ。
感想
初めてビジネス書を読んだが、爽快感すらある文体でするする読めた。
GAFAを別企業と比べることで分かりやすかった。
特に3章の大学の威光に関しては全くその通りと同感だった。