harapeco20200309の日記

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【メモ】ユークリッド幾何学と人文的論理的思考 【書評】経済学のすすめ 佐和 隆光 (著)

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のp170にリンカーンのくだりで、ユークリッド幾何学と法律的な論理的思考は「一見無関係」とあった。
それでいて両者は関係しているのだと。
 
はじめての構造主義 (講談社現代新書 898) 新書 – 1988/5/18
橋爪 大三郎 (著)
 
 

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寝ながら学べる構造主義 *1 新書 – 2002/6/20
内田 樹 (著)

 

ギリシャの平面幾何学が、西洋思想の源流の一つになっている、という話があった。

「論理的思考」とは幾何学をなぞっていくことだと。

例えばスピノザの書籍にそういうものがある。

 

これらを踏まえると、「ユークリッド幾何学」を学ぶと「(西洋的)論理思考」が磨けるのは当然ということになるので、「一見無関係」という言い回しはどこまで「人文知」を把握しているのか不明に見える。

 

またユークリッド幾何学を学んでみて得られる「論理的思考」は「西洋的人文学」のソレに限られるのではないかという懸念も可能ではある。

「経済学のすすめ」では西洋的学問全般を擁護していた(大学とはそういうものだから)ので、「西洋的人文学」を中心とした学習を進めること自体はおかしなことではない。

しかし、本書で随所に述べていた「人文学全般」の知識という面や「論理的思考」の種類という面では偏りがあるし、そもそも著者にそこらへんがしっかり備わっているのか確信できない内容だった。

 

 

*1:文春新書