harapeco20200309の日記

カードゲーム 読書

圧勝 辛勝 惜敗 惨敗 ~勝敗とその程度~

ハースストーンにおける試合の結果とは勝ちか負けかで、さらにそれを圧勝、辛勝、惜敗、惨敗と分けます。ところで、勝ちなら圧勝、負けなら惜敗に越したことはないのでしょうか?私はそうは思いません。圧勝と惜敗は気持ちがいいだけで無駄が多いのではないかと考えます。

 

勝負はある種引き算的です。相手の強い動きにこちらの強い動きが重なれば拮抗します。また、自分の動きが弱くとも相手の動きも弱ければ同様に拮抗した勝負になるでしょう。そして両者の引きに偏りがあれば結果は片方の圧勝ともう片方の惨敗になります。

また、強い人の強いデッキの強い引きについて考えます。それに対し勝率51%以上を出す必要があるでしょうか?少なくともランクマッチならそんな必要はないと考えます。構築やプレイに対して歪みを生じさせる原因になるからです。しかし、圧勝が多いデッキであれば先ほどの引き算的な考え方を適用すると、デッキ相性次第ではその強い人の強いデッキの強い引きに勝ち越すことが出来るかもしれません。強い動きのタイミングが噛み合うなら勝てるでしょう。しかし、これこそが気持ちがいいだけの無駄と考えます。全体として勝率が高いデッキの方が価値が高いです。

 

次に、辛勝について考えます。辛勝が多いとなると毎試合勝った時の疲労感や焦燥感は大きいでしょう。ぶん回って勝つと爽快感が得られますし、余裕のある勝ち方をします。しかし、ハースストーンは勝ったその瞬間、多くのライフも豊富なリソースも盤面優位も必要ありません。勝利の仕方に貴賤はありません。

また、辛勝が多いデッキはパワーが低いだとか、立ち位置が悪いだとか言われます。実際そういうデッキがほとんどです(今であればフェイスハンター等がそうでしょう)。ですが、勝率が高いか、あるいは流行のデッキに対して強いのであれば辛勝が多くても何の問題もないのです。

 

負けについても考えます。

時々、情けない負け方をするから○○というデッキは好きになれないというようなことを聞きます。これにはあまり感心しません。相手の(特に序盤の)強い動きに何も出来ず惨敗しても、拮抗した末に敗北しても、負けは負けです。相手の上振れに付き合うことはないのです。

また、事故りやすいデッキで惨敗が多い場合でも、ちゃんと勝率が出ているなら問題ありません。

むしろ惜敗が多いデッキの方がたちが悪い場合すらあります。というのも、キーカードが引けなかったとか、中盤1tパスしたからとか、惜しいと感じる負けも、リストが完成形でそれならただただデッキパワーが低いだけのデッキということなるのです。つまり、辛勝のなりそこないが多いだけです。

 

抽象的な話が多かったですが、とにかく構築の面でもプレイの面でも勝ちは辛勝でいいし、負けは惨敗でいいというのはもっと意識されるべきだと思っています。